開発者の声

10年間に150万食を超えるそばをつくりながら開発しました。
十割そば製麺機の開発者 玉山清悦
開発者: 玉山清悦
(Seietsu Tamayama)
そば屋店舗 はらぺこ

たびたびマスコミに取り上げられる、味玄十割そば製法発祥の店「は らぺこ」。 日曜日には一日600食を提供する人気店です。 「美味しくて安心な十割そばを、おなか一杯食べてほしい」という思いを込めて命名しました。

  私は、農家に生まれ育ち、農業や杜氏の仕事をしたあと、 1970年代にそばの世界に転じました。 当時出回り始めた添加物の食品に疑問を抱いて、肥料も農薬も必要とせずに育つ安全なそばに 興味を持ったのがきっかけでした。 生来、物ごとを探求することが好きな私は、 “そば粉100%の十割そばを美味しく簡単につくることができないか” と自問自答しながら、寝食を忘れて取り組みました。 そして、自らそば店「はらぺこ」を経営し、10年間で150万食を超えるそばをつくり、 お客様に接しながら試行錯誤を重ねて実現したのが「味玄十割そば」です。

  十割そばが、いくら安全で栄養豊富でも、美味しくなければ普及しません。 私は、機械だけではなく、そば粉やタレでも配合や作り方を変え、何百通りもの組み合わせの中で、 これこそ多くのお客さまの味覚を満足させるものだと確信できるものを開発したのです。

  その後、いろいろなメーカーが模倣そばうち機を出してきていると聞きます。 しかし、機械の真似はできても、そば粉やタレなどの食材を含めた総合的な安全・安心な製法や 毎日食べても飽きない味は、決して真似ができません。 食べていただければ必ず違いを分かっていただけると確信しています。 このように「味玄十割そば製法」の開発は、楽な道のりではありませんでしたが、 いま思うのは“信念を持って取り組み続ければ、必ず良いものができる。 そして、お客様はそれを認めてくださる”ということです。 私は、これからもより美味しく安全なそば、よりお客様に喜ばれるそばをつくるため、挑戦を続けていきます。